¶ 初期彫り込み文字板　 初代（規正なし）ロードマーベル 23石 稼働品 新品茶革 SDマーク（インデックス14金無垢） ケース80μ総金張り　

¶ 初期彫り込み文字板セイコー初代（規正なし）Lord Marvel・ロードマーベル23石稼働品新品茶革ベルトSDマーク（インデックス14金無垢）ケース80μ総金張り¶ ロードマーベルについて セイコー初の高級腕時計です。基礎となったムーブメントはマーベルですが、その仕上げの美しさや、最終調整まで含めた完成度の高さは当時驚異的とさえ言われています。全ての面で妥協を拒否した高級機であり、その後発売されるグランドセイコーの母体となりました。 ロードマーベルの規正なし・規正付きについて ロードマーベルは大きく分けて2種類あります。規正なしと規正付きの二つです。 規正付きは先に発売された規正なしに比べ、その高級度を簡素化し、実質的には値下げをし発売されました。これは規正付きロードマーベルの発売前に、すでに高級品としてグランドセイコーが製品化されていた為で、製品ラインナップからすれば当然のことで 1958年ロ－ドマーベル規正なし発売 1960年グランドセイコー発売 1964年ロ－ドマーベル規正付き発売 規正付きの位置づけはグランドセイコーとクラウンスペシャルの間に位置する高級品ということになります。 逆に規正なしのロードマーベルは、グランドセイコー発売前ですので、当時の最高級品として、価格を度外視して、最高の技術を惜しみなく注ぎ込んだ時計となります。当時とすれば、破格といってよいくらい高価でしたが、販売実績はメーカーの予想を大きく上回りました。国産品に高級と呼べるものが少なかった当時、その購入者に満足感を与えられたロードマーベルこそ高級機と呼ぶに相応しい製品でした。ロードマーベルはマーベルを当時考えられる限り高級に仕上げたもので、メーカーの思い入れのほどは裏蓋をあけムーブメント見た瞬間に伝わってきます。規正なしのムーブメントの丸穴車や角穴車は磨き込まれ、各受板に金色に輝く文字が綺麗に彫刻されています。また、ネジの一本一本までも磨き込まれています。 石入れ箇所は、香箱にこそ見られませんが、当時最高とされた23石になっています。ムーブメントの特徴は、とにかく時間精度を保証できる設計となっていることです。大きな慣性質量を得るため、ちら無しテンプが用いられ、さらに新しい機構として、片振り修正装置が採用されています。これは、テンプ受けを取り外さず、実際に腕時計として組み上げられた状態で、テンプの片振りを修正できるようにしたものです。その他ガンギ、アンクルといった重要部品も新設計で、良質の材料を使った高級品が用いられています。これらの部品は、その後発表される、あのグランドセイコーにそのまま流用されます。 組み上がった製品の最終調整も長期間にわたり入念に実施され、特に精度の長期安定性は抜群であったと言われています。実際、海外製も含めて実施された長期安定性テストでは、このロードマーベルが上位を独占したとの報告（「ロードマーベル」の安定した高精度は、1961年から通産省中央計量検定所が実施した「長期精度比較試験」第1回～3回の全てに於いて第1位という快挙で、外国製品より優秀であることが実証されました。）があります。このように当時の国産腕時計に求められていた水準をはるかに凌ぐ性能にこそ、このムーブメントの最大の特長があります。 また、このロードマーベルのように、同一ネームでこれほど長期にわたり一度も途切れること無く使用された例は他社も含め国産腕時計では見あたりません。1950年代後半から約20年にわたり【ロードマーベル】という腕時計は現行品として、それも高級腕時計の代名詞として存在し続けました。このことは、国産で名実ともに高級品と呼べる腕時計を初めて造りあげたこと、それに対するメーカーとしての誇りとこだわりを持ち続けたいという心意気の象徴でしょう。 ―国産腕時計７セイコーマーベル―（所謂トンボ本）より引用 Lord Marvel規正の有り無しの見分け方（間違いがあるかもしれませんので参考程度でお願いします） まず手元にあれば、リューズ一段引きで秒針停止しなければ規正なしでそれが一番確実です。（ただし秒針規正が故障していれば別です） 次に手元になく、画像等で判断するには下記のように多くのポイントで判別できます。 便宜上、規正なしを◎で規正付きを〇と表示します。 ★角穴車や丸穴車に飾り溝があれば◎無ければ〇 ★6時上の植字マーク（画像1参照）があれば◎無ければ〇（マークが無くても規正なしもあります） ★ペットネーム表示で棒字・彫り文字・ペイントなら◎ペイントなら〇（ペイントでは判別できません） ★文字板では、ヘアライン方向縦目が◎放射状ヘアラインは〇（ただし、規正なしでも放射状の場合もまれにあります） ★裏蓋表面が全く何も表示されていないか、J14038/ J14039/ J14068や15023/15027等なら◎ タツノオトシゴや5740等のシリアル刻印なら〇 ★文字板の石数表示が23石等斜体であったら◎、斜体でなければ〇（ただし、規正付きでも斜体の場合もまれにあります） ★ムーブ二番受けの三つの受石（ピンク色）の上にそれぞれにネジあれば◎、なければ〇 ★ムーブメントのキャリバーナンバーが石数の下にはなく、斜めに下に999692等とあれば◎、5740Aor5740Bの刻印であれば確実に〇 彫り込み文字板について 彫り込み文字板がペイント文字板と比較して、高い値段で取引きされる理由は作られた時期が古いだけでは無く、おそらくムーブメントのそれと同様と思われます。角穴車に飾り溝が一本多く刻まれていても機能的にさほど大きなアドバンテージがあるとは思えませんが、それだけ手が込んでいる分、精度等他の部分にも丁寧な造り込みが行われている証左と捉えられているからです。文字板に彫る手間を惜しまず作られた時計であるからこそ、手を抜いた時計であるはずがないという発想かと考えられます。 この時計のコンディション（赤字＝美点）（青字＝欠点） ◎この時計はムーブメントから間違いなく規正なしのロードマーベルです。 ◎リューズを巻くことができ、また引いて時刻の変更が可能な事を確認しています。1時間の稼働と精度（-2秒）を確認していますが、落札後の動作を保証するものではありません。（緩急針触っていませんので、日差等精度が気になる方は追い込んでいただくことは十分可能です） ◎6時上SDマーク付きなので、インデックスは14金無垢になります。またケースも特厚の総金張りとなります。裏蓋の裏に金張り表示があり、グランドセイコーと同等の80ミクロンの総金張り（ケース表裏を指します）となります。特厚金張りですから裏蓋等金色部分はメッキのように剥がれることはありません。画像7参照 ◎風防研磨済みでほぼ無傷・ケースも綺麗ですが、文字板にしみがあります。 ◎新品茶革ベルトに金尾錠です。 ◎画像7より初期の彫り文字板になります。 製造開始1958年 石数23石 型式12型 テンプ振動数18000回転 サイズ 直径38mm（リューズ含む） ラグ幅18mm おまけ資料【画像10上段】Ver.2 【国産アンティークSEIKO・CITIZEN・ORIENT・Takano（RICOH）製の腕時計・機能一覧表】 ①アンティークのSEIKO（グランドセイコー・キングセイコー・クラウン・ロードマチック・スーパー・マーベル・クロノス・ゴールドフェザー等）とCITIZEN（ダイヤモンドフレーク・レオパール・クロノメーター31石等）とORIENT（グランプリ100石等）とTakano【RICOH】（シャトー・フロンティア・プライム・ダイナミックオート等）のケースや裏蓋種類（スナップバック・orスクリューバック）や風防素材（プラスチックorガラス）の別・文字板・秒針規正の有無等の一覧②SEIKOのSGPやCITIZENのCGP等、裏蓋等に英略字表記のケース材質（仕上げの状態）の種類③SEIKOの通称SDダイヤル（黒星に白抜き星を重ねた形等）と呼ばれるアワーマーカー（時字）の種類等についてA4・6枚にまとめました。自分の覚えに作成しているもので大したものではありませんが、緩衝材の代わりでもあるので同封します。 発送及び送料について【画像10下段】 ◆時計は精密機械で壊れ物なので、衝撃がかからないようプチプチで包んだものをクリックポスト専用新品ダンボールで発送しています。専用ダンボール代とクリックポストの料金をあわせて全国一律250円が送料となります。同梱は同日落札分とし、箱に収まる限り何点落札されても送料は250円です。原則、落札の翌日には発送致します。【ただし、複数落札や時計のサイズの関係で専用段ボールではなく、大きめの使いまわしの箱を利用することもありますので、あらかじめご了承下さい】◆補償が必要とお考えでしたらヤフネコ！（宅急便）をご利用下さい。ただし宅急便の場合は基本使いまわしの箱となりますのでご了承下さい。また同梱の場合なぜかヤフネコ宅急便ではなく普通の宅急便となり、２００円程度送料が上がるようですので、ご承知おきください。◆残念ですが心無い入札者が稀にいらっしゃいます。申し訳ありませんが、悪い評価が多い方の入札は当方の判断で【入札者の取り消し】をさせて頂く場合があります。また当方喫煙者なので、タバコ臭があるかもしれませんので、予めご了承ください。 ...

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